2022.2.25

関西、東海に魅力発信

 中部横断道山梨-静岡間の全線開通を受け、山梨県側の富士山麓の観光団体は関西や東海方面からの観光客誘致に力を入れる。富士山や周辺観光の魅力をPRするため、営業スタッフを派遣。渓谷美で知られる昇仙峡やブドウ狩りなどと組み合わせ、県内を周遊する新たな観光ルート策定も検討している。

 中部横断道の全線開通に伴い、関西、東海方面からのアクセスが向上。観光客が中部横断道を利用して山梨県内に入った後、国道300号などを経由して、富士山や麓の観光スポットを訪れることが期待されている。

 河口湖周辺の観光業者でつくる富士河口湖町観光連盟は、営業スタッフを関西、東海方面などに派遣。旅行会社などを回り、数カ月にわたってPR活動を展開する予定だ。

 また、中部横断道の全線開通で、県内の観光スポットとの移動時間も短くなっていることから、昇仙峡を抱える甲府市や、桃やブドウの観光農園がある笛吹市などの観光団体と連携。県内に長期滞在してもらう観光ルートをつくることも考えている。

 一方、富士北麓の観光業者でつくる富士五湖観光連盟も今後、関西や東海方面で、富士五湖の魅力をPRする営業活動を展開する。日蓮宗の総本山である身延山久遠寺周辺などから富士北麓地域を巡る観光プランも検討する。

 富士河口湖町観光連盟の山下茂代表理事は「中部横断道の全線開通を契機に、地域の垣根を越えて、各地から来る観光客を受け入れる態勢をつくりたい」と話している。

(2022年2月23日付 山梨日日新聞掲載)

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