2022.3.13

希少生物7種類集めた水槽展示

 忍野村忍草の県立富士湧水の里水族館は、絶滅の恐れがあるとして県のレッドデータブックに掲載されている魚を集めた常設展示「山梨の希少生物水槽」を始めた。

 水族館によると、絶滅危惧2類(絶滅の危険が増大している種)に指定され、県内では忍野村や都留市などの一部にしか生息しない「ホトケドジョウ」や、絶滅したとされる「アユカケ」、生息状況などについて「情報不足」とされている「ニホンウナギ」など7種類を展示している。

 県の天然記念物である「フジマリモ」も展示。県の許可を受けて西湖から収集した個体で、生息していた湖底を映した映像も流している。

 水族館の担当者は「誰もが見たことがある魚でも絶滅する恐れがあることを知り、生き物を大切にする気持ちを育んでほしい」と話している。

(2022年3月11日付 山梨日日新聞掲載)

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