2022.6.17

損傷の橋 23年度内復旧

富士スバルライン 雪代で被害

 県は14日、土砂と積雪が流れ出す「スラッシュ雪崩」(雪代)の被害を受け、損傷した富士山有料道路(富士スバルライン)の石楠花橋について、復旧工事は2023年度内に終えると明らかにした。当面は、今ある迂回路を利用してもらう。

 橋は富士山5合目から約1キロ下った標高2250メートルの位置にあり、長さは約20メートル。昨年3月下旬の大雨で雪崩が起き、橋に複数の亀裂が入るなどした。県は同年5月の大型連休に間に合わせるため、4月下旬、山頂側に盛り土の迂回路を整備した経緯がある。

 県道路整備課によると、迂回路も土砂や雪崩の被害を受ける可能性があるため、現在は下流側で仮橋の整備を進めている。仮橋は年内には完成予定で、迂回路に代わって通行できるようにする。同時に元の橋の架け替え工事を進め、舗装などを含めて23年度末までの完成を目指す。

 同課によると、石楠花橋はこれまでに7回、雪崩の被害に見舞われているという。ほかの橋や洞門などでも過去に複数回の被害が確認されている。

(2022年6月15日付 山梨日日新聞掲載)

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