2022.11.26

伝統の織物と芸術融合

富士吉田 海外含む作家9人が個展

 富士吉田市の伝統産業の織物と芸術を融合した展示イベント「フジテキスタイルウイーク」が12月11日まで、下吉田地区の本町通りをメイン会場に開かれている。海外を含めた作家9人が市内の各所で個展を開催。富士吉田の織物産地としての歴史をひもとく企画展も同時開催している。

 昨年に続いて2回目となる今回は、安東陽子さん、落合陽一さん、シグリッド・カロンさんなどアーティストやデザイナー9人がそれぞれ、市内の空き店舗や神社、寺などを会場にして新作を展示。来場者は、市内を巡りながら楽しむことができる。

 今月オープンしたものづくりをテーマにしたカフェ「FabCafe Fuji」では、地元の織物業者が出品した企画展も開催。産地の原点とされる「甲斐絹」の展示や明治から昭和初期にかけて織られた生地を飾る。現在の製品となっているネクタイ、傘、座布団、衣服なども並び、産地としての歴史を感じながら鑑賞できる。

 八木毅実行委員長は「テキスタイルとアートを組み合わせ、産地としての魅力を発信したい。各所を巡りながら織物を好きになってもらう機会にしたい」と話している。

 12月11日までで、水-日曜日開催。水-金曜日が午前10時~午後4時。土日は午後5時まで。企画展は入場無料。個展は入場チケット制(千円)で、市民は無料。

(2022年11月24日付 山梨日日新聞掲載)

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