2023.3.05

マミズクラゲの連続展示2000日に

県立富士湧水の里水族館 国内最長

 忍野村忍草の県立富士湧水の里水族館が飼育しているマミズクラゲの連続展示記録が2日、2千日の節目となった。国内の連続展示記録を更新し続けていて、4、5日に記念イベントを開催。

忍野・県立富士湧水の里水族館で展示されているマミズクラゲ

忍野・県立富士湧水の里水族館で展示されているマミズクラゲ

 水族館によると、マミズクラゲは湖や池、防火水槽などの淡水のみに生息。成長すると直径1~1.5センチほどになり、寿命は3~4カ月という。連続展示記録の始まりは2017年9月9日で、河口湖などで採取した、クラゲを放出する「ポリプ」から育てたクラゲを展示。19年2月25日に国内の水族館で最長となる534日を更新し、20年6月5日には千日を達成した。

 当初から飼育に関わるスタッフの西中美咲さんは「ここまで続くと思っておらず、驚きと感謝でいっぱい」と感想。マミズクラゲは水質の変化に弱く、「手についたせっけんやアルコールでも弱ってしまい、新型コロナウイルス禍で特に注意した」と、飼育の難しさを語る。

 水族館は2千日達成を記念し、4、5の両日に小学生以上を対象にした餌やりなどを体験できるイベントを開催。水族館のホームページに開設されたマミズクラゲの特設サイトを提示した人に、オリジナルのステッカーを配布。西中さんは「マミズクラゲの生態はまだ研究が進んでいないが、県内でも発見事例がある。淡水にクラゲが生息することを、多くの人に知ってもらいたい」と話していた。

(2023年3月3日付 山梨日日新聞掲載)

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