2025.6.10

富士スバルライン 普通車2800円に値上げ 10月から6種平均35%

 県は6日、富士山有料道路(富士スバルライン)で10月から適用する方針の新料金を明らかにした。全線営業時の往復料金は、普通車が2100円から2800円、大型観光バスなどの特大車が8040円から1万700円に上がり、全6種別で32・9~40・0%、平均35・0%の値上げとなる。2~3合目の間の樹海台駐車場までに延ばす一部線営業時の普通車料金は1200円とする。

 県道路整備課によると、普通車は700円(33・3%)、特大車は2660円(33・1%)値上げする。中型車は3460円から1140円(32・9%)上げて4600円、大型車は4780円から1620円(33・9%)上げて6400円。軽自動車等は1680円から620円(36・9%)上げて2300円、自転車などの軽車両等は200円から80円(40・0%)上げて280円とする。
 現在は天候や道路状況で全線開通できない場合、4合目の大沢駐車場か、1合目下駐車場までの営業だが、樹海台駐車場までの営業を新たに導入。一部線営業時料金の適用を1合目下駐車場から7・1キロ先の樹海台駐車場の営業時に変更する。料金は特大車が4300円、軽自動車等が1千円など。
 富士スバルラインは開通から60年以上がたち、今後はのり面や橋の大規模修繕が必要になる見通し。通行料を維持管理費用に充てる「維持管理有料道路」としての料金徴収期限を9月末で迎えることから、期限を2049年まで延長して25年間で想定される維持管理費用を積算して新料金を設定した。値上げは消費税率が10%に引き上げられた19年以来となる。
 12日開会の6月定例県議会に関連議案を提出し、県議会の同意を経て国土交通省の許可を受ければ、10月から新料金を適用する。

(2025年6月7日付 山梨日日新聞掲載)

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