2025.7.25
訪日客県内滞在横ばい 富士北麓で産短大学校生調査 長期化へ取り組み提言
県立産業技術短期大学校観光ビジネス科の2年生は、富士北麓地域のインバウンド(訪日客)に滞在期間などについてのアンケートをした。日本に滞在する期間は2年前の調査と比較して延びた一方、県内での滞在日数は横ばいとなり、学生は「山梨に長く滞在してもらう取り組みの強化が求められる」としている。
アンケートは観光業への就職を目指す学生のインバウンドへの対応力を高めることなどを目的に授業の一環で実施。今年は5月下旬に富士急行線河口湖駅、富士吉田・新倉山浅間公園の忠霊塔と富士河口湖町内の駐車場の計3カ所で行い、107人(29カ国・地域)にインタビューした。
日本の滞在期間についての設問では「2週間」が約39%で最も多く、「3週間」が約31%、「1週間」と「1週間未満」が約4%などだった。平均滞在日数は14・8日で、2023年の調査時より約3・8日延びたという。円安のほか、民泊など滞在環境の整備促進が要因と分析している。
一方、県内での滞在期間は「1泊」が最多の約33%、「2泊」が約32%と僅差で続き、「日帰り」は約23%だった。平均滞在日数は1・3泊で、23年(1・2泊)とほぼ変わらなかった。
(2025年7月24日付 山梨日日新聞掲載)
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