2023.4.28

富士登山鉄道「推進を」

未来を考える会 知事に要望書

 富士北麓地域の企業関係者らでつくる「富士五湖の未来を考える会」(粟井英朗発起人代表)は25日、富士山登山鉄道構想などの推進を求める要望書を長崎幸太郎知事に提出した。

 要望書では、交通渋滞や富士山5合目の景観などが「来訪者の満足度を下げるリスクがある」とし、「富士山本来の価値を守りながら付加価値を高め、利潤を地元に還元する仕組み」として登山鉄道構想の推進を求めている。富士五湖地域を観光リゾート地と首都圏機能が融合した「自然首都圏」として発展させることを目指す「富士五湖自然首都圏フォーラム」の推進も要望した。

 この日は粟井氏らが県庁を訪れ、長崎知事に要望書を手渡した。粟井氏は富士吉田市内の私邸で県が構想案に示した次世代型路面電車(LRT)のモデル走行を行うことを明らかにした上で、「富士山登山鉄道構想の実現に向けた取り組みの推進を要望する」と述べた。長崎知事は「地元経済界などの意見としてしっかり受け止めて対応する」とした。

(2023年4月26日付 山梨日日新聞掲載)

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