2023.8.29

世界遺産10年「夏」に別れ 吉田の火祭り たいまつ増設110本

通りを照らす大たいまつの明かり=富士吉田市内

 400年以上の歴史があり、日本三奇祭の一つとされる「吉田の火祭り」が26日、富士吉田市上吉田地区で行われた。富士山の世界文化遺産登録から10年の今年は、例年よりも多くのたいまつが並び、大勢の人でにぎわった。
 吉田の火祭りは富士山の夏山シーズンの終わりを告げる伝統行事。午後5時ごろ、「明神神輿」と「おやま神輿」の2基が北口本宮冨士浅間神社を出発。担ぎ手が威勢のよいかけ声を響かせながら上吉田コミュニティーセンターの「御旅所」を目指した。
 到着後、国道139号に並んだ高さ約3メートル、重さ約200キロの約110本の大たいまつに、奉納者が世話人のサポートを受けながら次々と点火した。沿道は炎が高々と燃えさかる幻想的な雰囲気に包まれた。

(2023年8月27日付 山梨日日新聞掲載)

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