2023.11.07

富士山魅力と課題共有 麓から山頂までの関係者議論

 富士山の信仰文化の伝承や吉田口登山道の整備などに取り組む一般社団法人「カノエサル」は、富士山の麓から山頂までの関係者が一堂に会し、観光や環境について議論するワークショップを始めた。それぞれの視点で、信仰の歴史や眺望といった「魅力」と弾丸登山などの「課題」を語り合って共有。あるべき富士山の将来像を検討し、政策提言としてまとめていく。

 10月30日に富士吉田・中村会館で初回の会合を開き、山小屋、5合目売店、登山ガイド、地元グループの担当者ら約20人が集まった。世界遺産に詳しい上智大大学院の織朱実教授が進行役を務め、3グループに分かれて、自らが感じる富士山の魅力と課題について語った。

 次回は年明けの開催を予定し、未来のあるべき富士山の姿を議論していく。議論を深めていき、年度内の行政に対する政策提言も計画している。

(2023年11月7日付 山梨日日新聞掲載)

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