2023.11.24

フジテキスタイルウイーク開幕 織物とアート融合 富士吉田国内外11組が作品展示

富士山の見える屋上に展示されたアート作品=富士吉田市下吉田2丁目

 富士吉田市の伝統産業の織物とアートを融合した芸術祭「フジテキスタイルウイーク」が23日、下吉田地区を舞台に開幕した。国内外11組のアーティストが、工場跡地や空き家で作品を展示。12月17日までの期間中、トークイベントもある。

 織物機械部品の商社だった「山叶」の工場跡地屋上には、香港を拠点に活動する彫刻家ジャファ・ラムさんが作品を展示。市内の織物業者から出た傷などで一般には流通しない「B反」を使用している。展示場所から富士山を臨むことができ、富士山にたなびく雲をイメージしているという。
 千葉県を拠点にする池田杏莉さんは「山叶」で使われていた家具や作業着や市民の皮膚をシリコンでかたどって作った作品を展開。米国・シカゴを拠点とするネリー・アガシさんは10メートル以上ある巨大な布作品を手がけ、展示している。
 幻の絹織物とされる「甲斐絹」を解き明かす企画展や、地元児童が端切れなどを利用して作ったクリスマスツリーの展示もある。期間中、アーティストによるトークショーが予定されている。
 午前10時~午後4時(各会場への入場は午後3時半まで)。月曜休み。料金は1200円。

(2023年11月24日付 山梨日日新聞掲載)

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