2023.12.05

噴火想定湖上を避難 河口湖で訓練 観光客ら誘導

遊覧船で避難する参加者=富士河口湖町船津

 県警などは29日、観光シーズンに富士山が噴火したことを想定し、河口湖周辺で観光客や住民らを避難させる訓練をした。県警や富士五湖消防本部、県富士山科学研究所などから約200人が参加し、溶岩流被害が少ないと考えられる湖上を利用して、船やバスで対岸に誘導した。
 噴火警戒レベル3(入山規制)が発表された直後、富士山5合目付近で噴火が発生した想定で実施。県警などは県警ヘリ「はやて」や高台から撮影された映像で情報を収集した。同町船津の河口湖畔では、観光客を屋内に誘導したほか、観光客や住民を遊覧船やバスで南岸から北岸に輸送した。遊覧船の中に拠点となる「合同調整所」を設置し、町内施設の安全確認や避難指示をした。

(2023年11月30日付 山梨日日新聞掲載)

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