2025.8.04

富士登山者5万3534人 開山1ヵ月 前年比3.0%減

 富士吉田市は1日、7月の開山後1カ月間で富士山6合目の安全指導センターを通過した登山者が前年同期比で3・0%減の5万3534人だったと発表した。5合目ゲートの開放時間(午前3時~午後2時)の影響が及ぶとみられる時間帯(午前3時~午後3時)の通過者の割合は、前年より2%ほど増加。市富士山課は「日帰り登山者の時間の分散化が図られているのではないか」と分析した。
 課によると、全体の通過者数のうち同時間帯の通過者が占める割合は84・9%で、前年比2・1ポイント増。午前3~6時は前年同期比で2・3ポイント増加したほか、昨年最も多かった正午~午後1時は前年から1・9ポイント減った。同課は「登山の時間帯がわずかに移っている状況がうかがえる。早朝出発する日帰り登山者が増えたとみられる」とした。
 一方、県富士山観光振興グループによると、7月のゲート通過の許可者(速報値、事前予約して実際には通過しなかった人も含む)は5万9547人で、前年同期比8470人(12・5%)減少した。日付別では20日の3354人が最多で、富士山有料道路(富士スバルライン)の通行止めなどがあり、15日の54人が最も少なかった。
 県は今夏、軽装登山抑止のため、富士山レンジャーの指導権限を強化。レンジャーや県職員が指導した登山者は630人で、内訳(重複あり)は雨具が535人、防寒具が128人、靴が83人だった。

(2025年8月2日付 山梨日日新聞掲載)

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