2025.8.18

地元企業包装紙でブックカバー作製 富士河口湖

卓示書店で配布している3種類のブックカバー=富士河口湖町船津

 富士河口湖町船津の「河口湖ショッピングセンターBELL」内にある卓示書店と、身延町下山の川窪書店は、地域の企業の包装紙を活用したブックカバーを作製した。「本離れ」を阻止するために県内の書店が展開している取り組みに影響を受けたもので、卓示書店の渡辺卓史店長は「来店客の満足度を上げるきっかけにしたい」と話している。
 県立図書館や県内書店などで構成する「やまなし読書活動促進事業」で、甲府市の朗月堂が桔梗屋の包装紙を使用したブックカバーを作った話を聞き、興味を持ったことから企画した。
 卓示書店では、富士吉田市の洋菓子店「アーヴェント」、富士河口湖町の酒蔵「井出醸造店」、富士吉田市の和菓子店「東京屋製菓」から包装紙の提供を受け、ブックカバーを製作。社名や富士山のロゴが描かれたデザインが特徴で、文庫本用を約400冊分用意した。好評の場合は追加したり、新たな企業と協力したりすることなどを検討するという。

(2025年8月15日付 山梨日日新聞掲載)

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