2025.9.12
皆既月食、富士と共演 県内 赤銅色の輝き観測

富士山(左下)の上空で輝く、皆既月食の満月。富士山の山肌には山小屋の明かりなどで光の筋が見られた=富士吉田市(広瀬徹、8日午前2時36分撮影)

富士吉田市内で撮影した、皆既月食となり赤銅色に輝く満月(広瀬徹、8日午前3時3分撮影)
月が地球の影にすっぽり隠れて暗くなる「皆既月食」が8日未明、山梨など日本各地で観測された。およそ3年ぶり。午前1時半ごろに一部が欠ける部分食が始まった後、2時半~4時ごろには皆既食となり、赤黒く染まった満月が夜空に浮かんだ。
富士吉田市内は天候に恵まれ、皆既月食が確認された。富士山中腹からは、山小屋の明かりなどで「光の筋」となった吉田口登山道の上で、満月が皆既食になり、赤銅色に輝く姿が見られた。
山梨市牧丘町柳平の「ボートハウスカフェ」では、7日夜から8日早朝にかけて、店舗付近にある琴川ダム湖岸広場で、皆既月食の観測イベントを開催。県内外から約20人が参加し、店が用意した望遠鏡や双眼鏡を使うなどして、楽しんだ。
国立天文台によると、次に日本で観測できるのは来年3月3日。
(2025年9月9日付 山梨日日新聞掲載)
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