2025.10.16

富士の環境、散策で知る 溶岩壁観察、ゲーム体験も

鷹丸尾溶岩でできた岩壁を観察する参加者ら=富士山麓

意見を交わしながらカードゲームを楽しむ参加者ら=富士吉田・ふじさんのぬく森キポキポ

 富士吉田市外二ケ村恩賜県有財産保護組合(吉田恩組)は12日、富士山周辺の組合管理地で、県富士山科学研究所の研究員による解説付きの自然散策や、環境について考えるカードゲームの体験会を開いた。
 富士山噴火の痕跡や恩賜林について知り、富士山の環境を考えてもらおうと初めて企画。国中地域を中心に、子どもから高齢者まで35人が参加した。
 参加者は普段自由に立ち入りできない管理地に入り、約1500年前の「鷹丸尾溶岩」でできた高さ5メートルほどの岩壁を観察。同研究所の吉本充宏研究部長が「山中湖を形成した重要な溶岩」と説明した。その後、植物などに関する解説を聞きながら管理地内の土丸尾遊歩道を散策した。
 富士吉田市上吉田の森林学習施設「ふじさんのぬく森キポキポ」では、山梨日日新聞社が開発した森林の持続的な活用を考えるカードゲーム「moritomirai(モリトミライ)」を体験した。

(2025年10月13日付 山梨日日新聞掲載)

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