2025.9.15
富士山と湖熱気球で一望 山中湖村 観光客向け宿泊プラン検討

試乗会で上空に浮かぶ熱気球=山中湖・山中湖交流プラザきらら(6月)
山中湖村と山中湖観光協会は、観光客向けに熱気球の導入を検討している。早朝の体験会実施を想定していて、村内での宿泊と組み合わせたプランとして提供する考えで、富士山と山中湖を一望できる眺望を売りに、宿泊者の増加を狙う。
村や協会によると、新型コロナウイルス禍以降、村内では個人や少人数グループの観光客が増加傾向にある。ただ、滞在時間が短かったり日帰りだったりするケースが目立ち、村内での宿泊につなげる方策が課題となっていたという。
村や協会は、熱気球体験を行う時間帯について、空気が澄んでいて、上空からきれいに湖面に映る逆さ富士が見られる早朝を想定。
本格検討に先立ち、村は6月に関係者ら向けの試乗会を開催。参加者から好評だったこともあり、協会を交えて協議を始めた。運営主体は協会が担う予定で、イベントのプロモーション事業などを手がけるイービストレード(東京)と導入に向けた調整を進めている。
協会や同社はプロジェクトグループもつくり、9月20~23日に一般向けの体験イベントを実施する。参加者の声を参考にしながら、今後宿泊施設とも協議を重ねていくという。
(2025年9月12日付 山梨日日新聞掲載)
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