2025.9.15
富士登山 吉田口9300人増 今夏13万4587人 時間帯が分散
富士吉田市は11日、今夏に山梨県側の富士山吉田口登山道を利用した登山者数を発表した。6合目安全指導センター前を通過したのは13万4587人で、2024年を9300人(7・4%)上回った。ゲート開放直後の午前3時から6時までの伸びが大きく、登山時間帯の分散化がみられた。
県は24年、夜通し登る「弾丸登山」防止などのため5合目にゲートを設置し、時間帯による入山規制や通行料を導入。今夏はゲートの閉鎖時間を2時間早めて午後2時とした。山小屋の宿泊予約がない登山者は午前3時~午後2時のみ通行可能とし、通行料を倍の4千円に値上げした。
開山期間は7月1日~9月10日。市富士山課によると、ゲートの影響を受ける午前3時~午後3時の登山者数は11万4132人で、24年より1万1384人(11・1%)増えた。特にゲート開放直後の時間帯の伸びが顕著で、午前3~6時の人数は5542人(66・9%)増の1万3823人だった。
県が弾丸登山の疑いがあるとみる夜間(午後7時~午前0時)の登山者数は542人。前年より9割以上減っていた24年(708人)をさらに下回った。
一方、外国人の登山者数は5万340人で24年より2735人(5・2%)減。全体に占める割合は37・4%だった。
市が麓の「馬返し」で集計している登山者数は2万37人で6517人(48・2%)増えた。市は麓からの登山道沿いにある茶屋の復活や、広報周知が人数増につながったとみている。
(2025年9月12日付 山梨日日新聞掲載)
広告