2025.12.27
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新春初詣号を運行 笹一酒造と富士山麓電気鉄道コラボ 「富士講巡礼路」復活
笹一酒造(大月市)と富士山麓電気鉄道(富士河口湖町)は2026年1月10日、大月と富士北麓を結ぶ特別列車「富士みち列車-新春初詣号」を運行する。富士山ゆかりの企業がコラボレーションし、富士山の歴史文化を体感してもらおうと企画。江戸時代に富士講行者が通った巡礼路「富士道(ふじみち)」を列車旅でよみがえらせるコンセプトで、北口本宮冨士浅間神社への参拝も予定している。
両社のコラボは初めて。富士急行線大月-富士山駅間で、富士登山電車を貸切運行する。車内では両社の担当者が乗客に、富士山信仰や鉄道、酒蔵の歴史を紹介する。笹一酒造の酒を富士吉田市の「割烹 笹一」の料理と合わせて提供。酒は「笹一」と高級ブランド「旦」を用意する。富士山駅到着後に神社を参拝し、笹一酒造の奉納酒を拝受する。
初詣号の募集は2人1組で先着15組(20歳以上)。参加料は1人2万2千円。2026年1月5日まで、通販サイト「富士急のりもの百貨店」で予約販売している。
笹一酒造は神社に神酒を奉納し、会社がある大月は江戸時代には富士登拝の玄関口として栄えた。
富士道は日本橋を起点とする甲州街道から大月宿で分岐し、富士山に向かう道で、郡内地域の交通や物流の主要路として機能した。江戸時代に富士講が盛んになると、行者が富士山を目指して利用。現在の国道139号は「富士みち」の愛称で親しまれている。
(2025年12月24日付 山梨日日新聞掲載)
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