〈カーリング日本選手権〉富士急 初白星

　カーリングの日本選手権第３日は１０日、北海道・稚内市みどりスポーツパークで予選リーグが行われ、女子の富士急（小穴桃里、小谷優奈、石垣真央、小谷有理沙、苫米地美智子）は第４戦で青森ＣＡと対戦し、延長の末８－６で勝利した。通算成績は１勝３敗。

　富士急は６－４とリードして迎えた第１０エンドで２点を失い、延長に突入。延長の第１１エンドに２点を奪って競り勝った。

　富士急は１１日、予選リーグ第５戦でチーム倉敷と対戦する。

　【女子】▽予選リーグ
富士急　８－６　青森ＣＡ

小穴　接戦制し安堵

　接戦を制して今大会初勝利を飾った富士急のスキップ小穴桃里は「勝たなきゃいけない試合だった。良かった」と安堵（あんど）の表情を浮かべた。

　敗れると決勝トーナメント進出が遠のく一戦。序盤からミスが重なり思うように得点できない中、第６エンドで３点を奪って試合を優位に進めた。延長では小穴が「（有利な）後攻だからしっかり１点取ろう」と仲間を鼓舞。最後は相手のショットがガードに当たり、ハウス（円）の外に外れると、チームに笑顔が広がった。

　試合後、小穴は「我慢の展開の中で勝ち切れたのは収穫」と振り返り、予選残り２戦に向け、「勝負どころで良いショットを決めきり、決勝トーナメントに進む」と意気込んだ。

(2021年2月11日付 山梨日日新聞掲載)