2021.3.25

富士北麓で観光客増

宣言解除初日「花見時期に期待」

 東京など4都県に発令されていた緊急事態宣言の解除初日となった22日、富士北麓地域の観光施設には解除前よりも多くの観光客が訪れた。ただ、例年よりは少ない状況といい、関係者からは桜の花見シーズンを見据え、今後の観光客増加を期待する声が聞かれた。

 富士河口湖町の観光施設「河口湖音楽と森の美術館」ではこの日、マイカーでの観光客が宣言解除前と比べて2~3割増加した。東京圏からの来館者が多かったといい、堀内正一副支配人は「宣言の解除を受け、息抜きとして観光を楽しんでもらえた印象だ。例年並みとはならないが、春の観光シーズンに期待したい」と話した。

 富士吉田市のふじよしだ観光振興サービスによると、道の駅富士吉田には昼食の時間帯を中心に多くの利用者が訪れた。昼以降は雨が降り肌寒かったため客足が鈍ったが、先週の平日よりは多くの利用客があったといい、担当者は「週末以降、新倉山浅間公園の桜も開花する見通しで、首都圏からの観光客もさらに増えるだろう」と期待した。

 富士河口湖町観光連盟によると、加盟する宿泊業者では宣言解除に合わせた予約が増加しているという。山下茂代表理事は「例年には及ばないが、観光客は戻りつつある。これから花見の時期。さらなる観光客の増加が見込めるだろう」と力を込めた

(2021年3月23日付 山梨日日新聞掲載)

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