2021.4.25

富士スバルライン28日開通

雪代損傷、迂回路にめど

 土砂と積雪が流れ出す「スラッシュ雪崩」(雪代)の影響で橋などが壊れ、通行できなくなっている富士山有料道路(富士スバルライン)は28日にも開通する見通しであることが22日、県関係者への取材で分かった。損傷で通行できない箇所で、迂回路の完成のめどが付いたことが理由という。

 県関係者によると、迂回路は橋桁が損傷した石楠花橋の山頂側に土砂を埋め立てる形で整備。既に埋め立ては完了していて、路面となる部分に、砂利などを敷き詰めているという。

 今後は路面を舗装し、車線を分ける区画線を引いたり、ガードレールを設置したりする予定という。悪天候に見舞われない限り、28日までに作業を終える見通し。開通した後は安全に配慮し、道路の監視員も置く方向という。

 県県土整備部は「安全対策をした上で開通に向けて急いでいる」としている。

 スラッシュ雪崩による道路の被害は3月22日に確認された。石楠花橋の橋桁に亀裂が確認され、橋の復旧が長期化する見通しとなったため、県は迂回路を設置する工事を行い、ゴールデンウイーク(GW)前の通行止め解除を目指す方針を示していた。

(2021年4月23日付 山梨日日新聞掲載)

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