2021.7.16

浅間公園で通行規制 富士吉田

来年3月まで 展望デッキ拡張

規制を始めた展望デッキまでの散策路を確認する市職員=富士吉田・新倉山浅間公園

規制を始めた展望デッキまでの散策路を確認する市職員=富士吉田・新倉山浅間公園

 富士吉田市は13日、富士山のビューポイントとして人気の新倉山浅間公園の展望デッキを拡張するため、デッキと周辺の一部散策道の通行規制を始めた。拡張は混雑解消が目的で、スペースの広さを従来の約5倍にする。規制は来年3月18日まで。

 完成後のデッキのスペースは126平方メートルとなり、一度に100人程度が入場できる想定。現在は、高さを変えて景色を楽しめるよう2段になっているが、改修後は3~4段にする。

 新倉山浅間公園は富士山と五重塔(忠霊塔)の共演が楽しめ、桜や紅葉の見頃の時期には写真撮影のために行列ができるほどの人気。市は2015年に現在の展望デッキを設置したが、人の流れをスムーズにしようと再整備を計画していた。

 展望デッキ周辺の再整備のため、市は昨年10月~今年1月にかけてインターネットを通じて資金を募る「ふるさと納税クラウドファンディング」で募集。全国の8652人から約4億1200万円が集まった。今回のデッキ改修には事業費として1億3千万円を充てる。来年4月の桜祭り前にはオープン予定という。

 展望デッキの規制中も公園上部の新倉山トレッキングコースにつながる散策道などは通行できる。市担当者は「完成すれば今まで以上にいろんな角度から富士山と忠霊塔が見えるようになる」と話している。

(2021年7月14日付 山梨日日新聞掲載)

広告
月別
年別