2021.9.29

富士山初冠雪 2度目の発表

初冠雪が発表された26日の富士山。山頂は雲に覆われていたが、中腹についた雪を確認できた=山日YBSヘリ「ニュースカイ」(NEWSKY)から 甲府地方気象台は26日、富士山が初冠雪したと発表した。7日に一度初冠雪を発表したが、山頂の日平均気温が今年最高を更新し、初冠雪の定義に当てはまらなくなったことから取り消しており、今年2度目の発表となった。

 気象台によると、今年の初冠雪は平年より6日早く、昨年より2日早い。26日午後4時ごろ、甲府市飯田4丁目の気象台から山頂付近が雪で覆われている様子を職員が目視で確認した。

 中部地方の上空に寒気が入り込み、標高3775メートルにある気象庁の地域気象観測システム(アメダス)の観測点は、25日午後9時ごろから氷点下を記録。26日午前9時ごろから雨が降り始め、雪になったとみられる。

 初冠雪は、山頂の日平均気温が最も高かった日以降、気象台が目視で冠雪を確認した場合に発表している。気象台は7日に初冠雪を発表した際は8月4日の9.2度が最高とみていたが、9月20日に10.3度を観測したため、22日に発表を取り消していた。

(2021年9月27日付 山梨日日新聞掲載)

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