2022.4.24

河口湖に複合観光施設

「旅の駅」果実販売、ワイナリー…コテージ併設も計画

 宿泊施設の運営などを手掛ける「大伴リゾート」(富士河口湖町河口、伴一訓社長)は6月11日、同所の国道137号沿いで複合型観光施設「旅の駅 kawaguchiko base」をオープンする。県内産の野菜などを扱う物販店舗やレストランを備えており、今夏にはワイナリーの運営を始める。来年春には敷地内に、5~6グループが宿泊可能なグランピング用のコテージを開業する。

 同社によると、複合型観光施設は約1万9800平方メートルの敷地内に整備。普通車200台以上、大型観光バス9台の駐車場を設ける。整備に合わせて約30人の地元雇用を予定している。

 メインの建物には物販店舗やレストランを整備。物販店舗では県内で収穫したキャベツや桃、ブドウなどの野菜や果実を販売するほか、500本以上の県産ワインコーナーを設ける。レストランでは、県内野菜を使ったオリジナルのほうとうや甲州牛のローストビーフ丼などを提供する。

 敷地内の南東側にはワイナリーを整備。開業当初は甲州市勝沼町産のブドウを取り寄せてワインを醸造し、将来的には富士河口湖町産のブドウでワインを造ることを検討する。ワイナリーの完成は8月を予定している。グランピング用のコテージは新型コロナウイルス感染症の収束を見据え、インバウンドを含む国内外の観光客の誘致を狙う。

 同社の担当者は「地域住民や旅行者を元気にするような施設にしたい。富士山観光で訪れた観光客がより長く滞在できる施設を目指していきたい」と話している。

(2022年4月22日付 山梨日日新聞掲載)

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