2022.10.03

噴火想定し避難訓練

富士河口湖 小中、幼保合同で

 富士河口湖町と私立素和美小、中学校(同町小立)などは9月30日、富士山噴火を想定した避難訓練をした。同校が富士山噴火を想定した訓練を実施するのは初めて。

 町地域防災課などによると、訓練は素和美小中や隣接するマリア国際幼稚園、ゆめの木保育園の子ども約150人が参加。富士山噴火に備え、避難の手順や課題点などを確認しようと学校側が町に避難訓練の協力を要請した。

 今年3月に示された富士山火山広域避難計画の中間報告によると、素和美小中などがある場所は溶岩流が3時間で到達する第3次避難エリアに該当する。訓練は富士山の噴火警戒レベルが上がり、いつ噴火してもおかしくないという想定で実施し、子どもたちはスクールバスや町のバスで町船津の町中央公民館へ避難した。公民館内で待機し、迎えに来た保護者とともに帰宅した。

 素和美小中の担当者は「子どもたちが富士山噴火を意識しながら訓練に取り組む必要がある。今後も防災への意識を高めていきたい」と話した。

(2022年10月1日付 山梨日日新聞掲載)

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