2023.12.19

本栖湖湖底遺跡確認へ

マルチビームソナーを使い湖底の地形を計測する担当者=本栖湖

 帝京大文化財研究所(笛吹市石和町四日市場)は本栖湖の湖底面探査を行った。湖底遺跡調査の一環で、湖底遺跡の現状確認と遺跡形成の要因の解明が目的。本格的な調査に向け、地形図を作り基礎的な状況を把握する。
 今回の調査は、富士河口湖・本栖湖キャンプ場前の湖岸から水深25メートルまでの範囲で実施。マルチビームソナー(音響測探器)をボートに取り付け、湖底面の3次元情報を記録した。このほか、水中ドローンを使い、堆積状況の確認も行った。

 本栖湖では1998年、旧上九一色村教委が遺跡の分布調査を実施。古墳時代と縄文時代の遺物が引き揚げられ、遺跡があることが報告された。864年に起きた富士山の貞観の噴火によって溶岩流が流れ込み形成されたと推測されているが、詳細は明らかになっていない。

(2023年12月15日付 山梨日日新聞掲載)

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