2025.11.25

ダリのブロンズ作品を撤収 河口湖音楽と森の美術館

ダリのブロンズ作品「レースをまとった犀」の撤収作業を行う業者=富士河口湖町河口の河口湖音楽と森の美術館

 富士河口湖町河口の河口湖音楽と森の美術館の中庭に展示されていた、スペインの巨匠サルバドル・ダリ(1904~89年)が制作したブロンズ作品「レースをまとった犀」が21日、賃借契約の期間満了に伴って撤収された。美術館のスタッフらが作業を見守った。
 作業は午前8時前から実施。業者が重さ約4トンのサイをクレーンで高さ約20メートルまでつり上げ、50メートルほど離れた大型トレーラーに移した。作品は東京都大田区の東横イン本社前に移設するという。
 美術館によると、作品は56年に制作された。大きさは全長約4メートル、台座を含めた高さは約3メートル。ダリが制作した同作品8体のうちの1体で、時価8億円の価値があるという。同館では2022年10月から展示していた。
 撤収したスペースには、12月中旬をめどに彫刻家の故流政之さんの石像を展示する予定。

(2025年11月22日付 山梨日日新聞掲載)

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