カプセル玩具訪日客向けに　富士吉田市新倉山公園に設置　収益維持管理充当へ

外国人観光客をターゲットに設置したガチャガチャ＝富士吉田・新倉山浅間公園

ガチャガチャの中身として用意した立体型のアクリルスタンドなど

　富士吉田市は、五重塔と富士山の眺望が人気の新倉山浅間公園に、カプセル玩具販売機「ガチャガチャ」を設置した。多く訪れる外国人観光客をターゲットに据え、収益を公園の維持管理費などに充てる。中身は、大月市の企業に依頼して、新型コロナウイルス禍以降に不要となったアクリル板を再利用して製作したアクリルスタンドやお守り。

　ガチャガチャの中身は、部品を組み合わせる立体のアクリルスタンド（５００円）のほか、キーホルダー型（３００円）やお守り型（４００円）のアクセサリーの計３種類作った。それぞれ、四季を連想させる４～５パターンの商品が入っている。お守り型では、季節限定品も用意した。
　市では近年、交流サイト（ＳＮＳ）上に投稿された写真が火付け役となり、同公園や下吉田地区の本町通りに外国人観光客が押し寄せている。対策費に毎年１億円程度かかっており、費用負担が課題に。予算確保のため２０２５年度から公園周辺駐車場を有料化していて、ガチャガチャもその一環で設置した。
　市の依頼を受けて製作したアクリル加工を手がける大月市の「スプリング」によると、新型コロナ禍でパーティションとして使われたアクリル板を再利用した。県内外の公共施設や郵便局、民間企業から集めたという。
　販売機は忠霊塔横に設置。

(2025年11月28日付 山梨日日新聞掲載)