2025.5.03
新倉山公園周辺駐車場 有料化1カ月 利用1万台、渋滞緩和

有料化に合わせて、入り口と出口を分けた第1駐車場=富士吉田市内
富士山と五重塔の眺望が外国人観光客に人気の富士吉田市の新倉山浅間公園周辺に、市が設置した駐車場の有料化から1カ月がたった。駐車場4カ所で駐車台数が計1万台、駐車料収入は計1千万円を超えた。これまで課題となっていた周辺道路の渋滞も目立たなくなり、市は「現在のところは順調にきている」と手応えを示している。
公園周辺の4駐車場の有料化に関する条例は4月1日に施行。いずれも新町地区にある第3、4駐車場は同日、機械工事などの関係で新町2丁目の第2は同10日、公園に隣接する第1は同19日に運用を始めた。駐車料は第1、4が1回(6時間)当たり1500円、第2、3は千円としている。
市道路公園課によると、同30日時点の4駐車場の売り上げは1257万4500円。駐車台数は1万369台だった(いずれも速報値)。市は、オーバーツーリズム(観光公害)対策として、交通誘導員の配置など年間1億円程度を支出していて、同課は「今後の状況次第だが、駐車料収入で対策費用はまかなえるのではないか」とした。
公園周辺では、昨年度まで市の駐車場が実質第1しかなく、通称おひめ坂通りと呼ばれる市道から公園方面にかけて渋滞が発生していた。
だが、価格差を付けるなどして駐車場利用の分散化を図っていることや、出入り口が1カ所だけだった第1の入り口と出口を分けたことなどもあり、周辺の渋滞も緩和傾向にある。
(2025年5月2日付 山梨日日新聞掲載)
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