2025.8.20

安全登山 どら焼きで訴え 富士吉田署 富士山で啓発活動

どら焼きを手渡し、安全登山を呼びかける署員ら=富士山5合目

 富士吉田署は17日、富士山5合目で、山岳遭難事故防止に向けた啓発活動をした。安全登山の標語の焼き印を押したどら焼きを配り、登山者らに注意を呼びかけた。
 署は毎年「山の日」前後に啓発活動を実施。これまではパンフレットを配布していたが、登山者の携行食としても活用できるとして、今回初めてどら焼きを配ることにした。富士吉田市内の和菓子店に依頼して、「装備×計画×登山届 安全な『あん』たっぷり」と焼き印を押したどら焼き300個を用意した。
 署員や県警本部山岳警備安全対策隊員ら計5人が、5合目総合管理センター前で出発前の登山者にどら焼きを配布。「気温や天候が急変する恐れがあるので無理しないで」と声をかけ、雨具や防寒具の装備を確認した。
 署によると、今夏の富士山山梨側での遭難件数は2件で、2人が亡くなっている。

(2025年8月18日付 山梨日日新聞掲載)

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