７・１山開き「登頂ＯＫ」県、吉田口登下山道を調査

登山道の状況を確認する関係者＝富士山山頂付近

　山梨県は２６日、富士山吉田口の登下山道を現地調査し、山開きの７月１日に山頂まで全面開通することを決めた。残雪が少ないことから「開山に支障はない」と判断した。
　調査には県や環境省、富士吉田市などの担当者約２０人が参加し、吉田口登山道の５合目から山頂にかけての路面の状態や残雪の状況などを確認した。柵のロープがちぎれている箇所があったが、開山日までに補修する予定。
　県によると、登下山道にわずかに残雪があったが、ほとんどの雪が解けていることを踏まえ、７月１日からの冬季閉鎖の解除を決めた。調査に当たった県富士・東部建設事務所吉田支所道路課の渡辺誠一課長は「開山後も登山道をパトロールする。登山客が安全な道を安心して登れるよう、登山道の整備に努めていきたい」と話した。
　開山期間は７月１日から９月１０日まで。一方、静岡県側は、同県管理の富士宮、須走、御殿場の３登山道について例年通り７月１０日の開通に向けて調整を進めている。

(2025年6月27日付 山梨日日新聞掲載)