2025.7.01

富士山ゲート前にマット設置 登山靴付着の種子除去

ゲートの幅に合わせて設置されたマット=富士山5合目

 県は27日、富士山5合目ゲート前に、登山者の靴に付着した種子を除去する大型マットを設置した。外来植物の侵入を防ぎ、富士山の生態系を守るのが目的。確実にマットを踏むように、ゲートの幅に合わせて敷いた。
 県自然共生推進課によると、富士山では本来生息していないセイヨウタンポポやオオバコなどの植物が確認され、種子が登山者の靴や衣服に付着して運ばれた可能性が指摘されている。
 県は2020年からマットを登山道脇などに設置していたが、「踏まずに素通りするケースが多かった」(同課)ことから、入山者が通過するゲート前に新たに設置した。
 27日はゲート前で、作業員が地面を整地した後にベニヤ板を並べ、縦1・8メートル、横1・3メートルの茶色のマット3枚を取り付けた。1合目から登山する人向けに6合目付近の登山道と富士北麓駐車場(富士山パーキング)にも同様のマットを設置した。

(2025年6月28日付 山梨日日新聞掲載)

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