2023.3.26

新名庄川(忍野)の浸水域公表

 山梨県は23日、忍野村を流れる新名庄川を対象とした浸水想定区域図を公表した。「千年に1度起こりうる最大規模の雨」が降り、浸水した場合の水深(最大20メートル未満)を5段階で判定。忍野八海がある下流域が深くなりやすく、場所によっては最大3~5メートル未満と推定した。

 区域図では、浸水時に水深0.5~3メートル未満の場所が大部分を占める。次に多いのは村役場周辺を含む0~0.5メートル未満のエリア。忍野八海に数えられる銚子池や濁池などの周辺は地面が低く、川沿いの場所は3~5メートル未満と位置づけた。全体で5メートルを超える場所はない。区域図は県公式サイトの治水課ページに掲載している。

 県はこれまで、荒川や濁川、釜無川など主要河川の区域図を順次作成し、今回の新名庄川が20番目。関連し、主要河川の支流など比較的小規模な138河川の区域図も作った。区域図は、市町村が洪水ハザードマップを作る際などの参考にする。

(2023年3月24日付 山梨日日新聞掲載)

広告
月別
年別