2023.10.17

富士山災害時の情報共有で前進
車載5G局映像送受信 県と東京大、実験成功

基地局を積んだバギーのそばで、スマートフォンやドローンの映像を確認する関係者=富士山4合目

 山梨県と東京大は15日、富士山4合目で、第5世代(5G)移動通信システムの実証実験を行い、バギーに搭載した基地局を経由して映像を送受信することに成功した。今後は6合目以上でも実験を進め、噴火など災害時の情報共有や、災害予測のためのモニタリングなどでの実用化を目指す。
 実験では、バギーに積んだ基地局を衛星のインターネットサービスに接続。ビデオ会議システム「Zoom」を使って麓の富士山科学研究所(富士吉田市上吉田)と、バギーから約100メートルの範囲にあるスマートフォンやドローンとの間で映像を送受信した。14日には6合目で、スマートフォンの映像を約500メートル離れたバギーの基地局に送ることにも成功したという。

(2023年10月16日付 山梨日日新聞掲載)

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