2026.2.26 お知らせ /

「富士山の日」 世界遺産センター10周年 機能強化 最新研究 デジタル発信

2026年6月に開館10周年を迎える山梨県立富士山世界遺産センター(手前)=山日YBSヘリから

 2月23日は語呂合わせで「富士山の日」。山梨県は富士山の世界文化遺産登録に合わせて設立され、6月に開館10周年を迎える県立富士山世界遺産センター(富士河口湖町船津)の機能強化を目的に、富士山に関する最新の研究成果を発信するデジタル機器を導入する。また、環境保全のパトロールと登山者への安全指導をする「富士山レンジャー」の活動拠点もセンター内に新設し、来訪者の相談に応じる。
 センターは2016年6月、世界文化遺産富士山の文化的背景の普及や保全活動の拠点として開館した。既存の県立富士山ビジターセンターを北館とし、隣に南館を新設した。富士山信仰など霊峰に関わる文化芸術や周辺の自然環境への理解を深める資料を備えた常設展のほか、企画展や再現模型、VR(仮想現実)機器で富士山の普遍的価値を伝えている。
 センターの開館10周年に合わせ、県は機能強化を進める。かつて富士山登拝の代表的な登山道としてにぎわったとされる「古の道」に残る文化財など、近年の研究で分かった富士山の歴史を紹介するデジタルサイネージ(電子掲示板)を設置。世界遺産登録の理由となった「信仰の対象」「芸術の源泉」に関する新たな情報などを随時発信する。
 センター内には、環境保全や安全登山を担う富士山レンジャーの活動拠点も整備する。来訪者が富士山レンジャーに相談できる窓口を設け、登山の知識や注意点を学べるようにする。県は24年度から登山規制を行い、夜通し登る「弾丸登山」防止や軽装登山対策を進めていて、安全登山のほか、マナーやルールの順守を浸透させる。
 県は26年度当初予算案に「富士山世界遺産センター機能強化事業費」として4482万5千円を計上した。
 センターの入館者は18年に100万人、22年に200万人、25年に300万人を達成した。県は富士吉田市のふじさんミュージアムなど周辺の関連施設との連携も強化する考えで、施設間をつなぐバスの試験運行や周遊マップの作成も計画している。

(2026年2月23日付 山梨日日新聞掲載)

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