2023.1.21

疫病退散願い梵天竿を設置 都留

 都留市十日市場で小正月に合わせ、家内安全や五穀豊穣、疫病の退散などの願いを込めた「梵天竿」が設置された=写真

 竿には、約25センチ四方の座布団の布地にもみ殻を入れて縫い合わせ、ひもを付けてつるす三角形の「ひいち」が飾り付けられた。地区の住民有志が昨年末に約200個のひいちを製作。住民有志が高さ約10メートルのスギの棒に飾り付けた。

 梵天竿は悪霊退散などを願い、小正月の時期に立てる風習があるが、市内で設置する地区はわずか。十日市場地区の杉本哲夫自治会長(69)は「住民の願いを込めた梵天竿を、伝統として残していきたい」と話した。

 梵天竿は14日まで設置された。梵天竿から取り外されたひいちは地区内の各戸に配られ、厄よけとして軒先に掲げられる。

(2023年1月19日付 山梨日日新聞掲載)

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