荒れる史跡、放置できぬ 富士山吉田口登山道 2団体が実情調査
県民文化懇話会と富士山吉田口登山道を守る会は6日、富士吉田市上吉田の富士山吉田口登山道沿線の石造物や史跡などについて実情調査した。 同吉田口登山道は400年以上の古い歴史を持ち、沿線には多くの石造物や史跡などが残され…
自然に親しみ、自然の尊さを学ぼう-と7、8の両日、静岡県富士宮市の朝霧高原で第16回自然公園大会(主催・環境庁、静岡県、国立公園協会)が開かれる。自然愛護精神の普及のため、環境庁が主唱している「自然に親しむ運動」の中心…
イコモス。歴史的建造物や遺跡の保存に関する専門家でつくる国際的非政府組織(NGO)で、ユネスコの諮問機関。世界文化遺産候補の現地調査を担当し、世界遺産にふさわしいか、文化的価値や保存状態を評価する。「登録」「情報照会」…
富士山の開山を祝う「富士山・河口湖山開きまつり花火大会」(河口湖観光協会、富士河口湖町主催)が6日、同町の河口湖で開かれた。約3千発の色とりどりの花火が夜空と湖面を彩った。 花火は同町船津の大池公園と畳岩の2カ所で午後…
世界遺産条約締約国から選ばれた21カ国で構成され、年に1度、世界各国を会場に開かれる。 (1)世界遺産登録の可否決定 (2)登録遺産や危機遺産の保全状況審査 (3)遺産保護のための国際的援助要請の審査 (4)世…
“登録”が保護・保全のスタート 1972年11月、第17回国連教育科学文化機関(ユネスコ)総会で「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(世界遺産条約)が採択された。国境を超えた人類共通の宝物として損傷、破損な…
富士山の世界遺産登録を目指したこれまでの取り組み 1936年 28国立公園の一つ、富士箱根伊豆国立公園に指定される 1952年11月 文部省が富士山を特別名勝として指定 1978年 3月 山梨県が富士山保存管理計画を策定…
山梨県は8日、富士山の開山後1週間の1~7日に吉田口登山道5合目に設けたゲートの通過を許可した人数(速報値)が1万3217人だったと発表した。ゲートを閉じる上限4千人を超えた日はなかった。富士吉田市によると、同期間の6…
環境美化を国民運動の形に 地元山梨、静岡が連携し推進を 「富士山を世界遺産にする国民会議」会長 中曽根康弘元首相 各界の有志が集まってつくられた国民会議の会長に就任した。東京・平河町の事務所には、富士山の絵が何点も飾ら…
豊かな「文化」アピール 7月8日、東京でシンポ 7月1日は、富士山の山開き。例年多くの登山客が登頂を目指すが、今年は特に、日本最高峰・富士が注目を集めている。4月、各界各層の代表者によって「富士山を世界遺産にする国民会…
「国民会議」がユネスコ会場訪問 グッズ配布し活動PR 「富士山を世界遺産にする国民会議」の事務局スタッフは7月14日、北海道・知床の世界遺産(自然遺産)登録を決めた国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会が開かれ…
多様な視点で文化的価値訴え 富士山会議が開いたシンポジウムでは、同会議副理事長で大原美術館の高階秀爾館長、富士山本宮浅間大社の渡辺新宮司、久保田淳東大名誉教授、静岡県立美術館の山下善也主任学芸員、法政大の田中優子教授、…
富士吉田署は1日、夏季警備本部を設置した。9月10日までの富士山の開山期間中、各署から応援派遣を受け、事件事故の対応に当たる。 岡部正彦署長らが同日、署の玄関前に警備本部の看板を掲げた。開山期間中は富士吉田署の体制を強…
風景画の代表的な題材 静岡県立美術館主任学芸員 山下 善也さん 葛飾北斎の富嶽三十六景の「神奈川沖浪裏」は、つめを立てて襲いかかる巨大な波、船にしがみつく人々、奥に富士山が見え、世界的に最もよく知られた富士山のイメージ…
富士山の吉田口登山道が1日、山開きを迎え、初めて登山規制を導入した夏山シーズンが幕を開けた。雨を伴う強風の中で、宿泊せずに夜通し登る「弾丸登山」やオーバーツーリズム(観光公害)への対策の一環で設置した、5合目のゲートの…
富士山「文化」を発信 世界遺産めざし連携 都内でシンポジウム 富士山を国連教育科学文化機関(ユネスコ)が指定する世界遺産(文化遺産)に登録しようと、「富士山を世界遺産にする国民会議」(略称・富士山会議、会長・中曽根康弘…
国内の登録10件 建物など並ぶ 国内ではこれまでに、世界文化遺産に10件が登録されている。日本の文化や信仰の歴史を伝える建造物などが名を連ねている。 1993年に最初に登録された「法隆寺地域の仏教建造物」は、金堂や五…
富士山を見る幸福 林真理子さん特別寄稿 昔、四国の人から初めて富士山を見た感動を聞いたことがある。旅行に行きバスの窓から富士山の姿を眺めた時、涙がポロポロと止まらなくなったという。 この話を聞いた時、少々大げさと思っ…
30日、富士吉田・北口本宮冨士浅間神社で行われた開山前夜祭の儀式「お道開き」で、しめ縄を木づちで断ち切る手力男命。長い歴史の富士登山で初めて吉田口登山道5合目にゲートを設け、夜間などに入山を規制する新たな形の夏山シーズ…
「NPO国民会議」シンポジウムで各界代表者 昨年12月に都内で開かれた「NPO富士山を世界遺産にする国民会議」(会長・中曽根康弘元首相)のシンポジウム。世界文化遺産登録に向けた運動に賛同する、政治、経済、文化、など各界…
富士山世界文化遺産登録運動これまでの歩み 2000年11月 文化財保護審議会の世界遺産条約特別委員会が、富士山を世界遺産候補として推薦すべきだとする意見を盛り込んだ報告をまとめる 2003年5月 世界自然遺産の候補地を選…
富士山は7月1日に山開きを迎え、山梨県が今夏から行う吉田口登山道での通行規制が始まる。5合目にゲートを設けて1人2千円の通行料を徴収し、午後4時~翌日午前3時と1日の上限4千人に達した場合、山小屋宿泊予約者以外は通過で…
「暫定リスト」登載に重点 富士山の世界文化遺産登録へ向け、山梨、静岡両県の合同推進会議や国民会議など官民の推進体制が整ってきた。日本人の「心のふるさと」や「信仰の山」が醸し出す文化的景観の価値に着目。「人類共通の宝」と…
富士山や富士山の世界遺産登録に関するこれまでの経過 1952年11月 文部省が富士山を特別名勝として指定 1978年 3月 山梨県が富士山保存管理計画を策定 1994年 6月 山梨、静岡両県の自然保護団体などで構成する「…
パネリスト 清雲俊元さん 山梨郷土研究会理事長 笠井智明さん 山梨県理事(世界遺産担当) 赤土攻さん 元環境庁南関東地区国立公園・野生生物事務所長 松田百合子さん 陶芸家 コーディネーター 小田 全宏さん…
信仰の山を見つめ直す 人々の力で世界の宝に 小田 全宏さん NPO富士山を世界遺産にする国民会議・運営委員長 私が東京で仲間と富士山を世界遺産にする運動を始めたのは2年ほど前。世界遺産とは何か、というところから勉強を始…
文化的景観を後世に 世界遺産登録へ連携 「富士山世界文化遺産登録 山梨県シンポジウム」(富士山世界文化遺産登録県推進協議会、山梨日日新聞社・山梨放送、NPO富士山を世界遺産にする国民会議主催)が18日、富士吉田市の県環…
山梨県知事 山本栄彦 凛とした美しい姿の富士山は、日本を代表する名山です。 周辺には原始林をはじめ、洞窟や溶岩樹型などの貴重な天然記念物があります。また、富士山に発する地下水は湧水となって現れ、人々に恵みを与えてきま…
日本人の心の風景 富士山の国連教育科学文化機関(ユネスコ)による世界遺産(文化遺産)登録に向けた活動が山梨、静岡両県を軸に活発化している。両県と地元市町村でつくる登録推進両県合同会議は、2007年を目標に世界遺産の暫定…
「吉田口」認知度は?どんな登山道望む? 麓~6合目再興へ富士吉田市が調査
富士吉田市は、富士山吉田口登山道の認知度などを調べるウェブアンケートを実施している。市が昨年度から進めている、麓から6合目安全指導センターまでの吉田口登山道の再興に向けた活動計画策定事業の一環。登山者以外からも幅広く意…
登録後のメンテナンス課題 薄木 三生さん 国際エコツーリズム協会などによると、エコツーリズムには3つの定義がある。1つ目は自然環境を守り、地域の人々と協調する。2つ目は過去から現在までの文化的な特色を正しく理解し、観光…
作家太宰治(1909~48年)の命日(19日)に合わせ、太宰が一時滞在した御坂峠の天下茶屋(富士河口湖町)で22日、山梨桜桃忌が開かれた。 県内外から約20人が集まり、「富嶽百景」の一節が刻まれた文学碑にサクランボを供…
学び議論し価値発見を 東大大学院教授 西村 幸夫さん 国際記念物遺跡会議(ICOMOS)で9年間、約500の世界遺産の候補地について協議してきた。世界遺産を選ぶ際、どのように考え、どういう形で世界遺産が生まれてきたのか…