富士吉田梅若薪能(同実行委主催)が、世界文化遺産・富士山の構成資産の一つ、北口本宮冨士浅間神社で開かれた。 今年で43回目。6日、能楽師の梅若桜雪さん(人間国宝)や角当行雄さんらが出演し、かがり火が揺れる幻想的な雰囲…
「富士」は日本一を表すとして、力士のしこ名に用いられるケースが多く、歴代の横綱の中では東富士(第40代)、北の富士(第52代)、千代の富士(第58代)、旭富士(第63代)、日馬富士(第70代)、照ノ富士(第73代)の6…
富士吉田・宮下さん 月末まで写真展 富士吉田市下吉田東1丁目の山梨中央銀行明見支店で、市大明見2丁目の宮下清正さん(73)が撮影した富士山の写真展が、8月末まで開かれている。県内では初めての展示で、フィルムにこだわった…
芥川賞作家の李良枝(イ・ヤンジ:1955-1992年)さんは山梨県西桂町に生まれ、富士吉田市で17歳まで過ごし、富士山を間近に見て育った。在日韓国人2世(李さんが9歳の時に両親が帰化)に生まれ、日本と韓国の間で揺れ動い…
送り盆の16日、「富士河口湖灯籠流し」(同実行委主催)が、富士河口湖町大石の大石公園で行われた=写真。3年ぶりに一般参加者を受け入れて行い、約千基の明かりが河口湖の水面を照らし、周囲は幻想的な雰囲気に包まれた。 新型…
(げんざいのふじさんはいつごろできたか) 富士山成り立ちの起源は70万年から20万年前にもさかのぼるが、現在の富士山の活動が始まったのは、約1万年前といわれている。 それ以前に噴火活動した小御岳火山や古富士火山を覆う…
アウトドア用品メーカーのモンベル(本社・大阪市)は、県立富士山世界遺産センターで、富士山レンジャーにアウトドア用品を寄贈した。 環境保全活動などに役立ててもらおうとウエアやシューズなど登山用品1式、計11アイテムを1…
富士山信仰に基づいて成立したのが浅間神社。山梨県神社庁によると、県内には37社ある。864(貞観6)年5月、富士山(駿河国富士郡正三位浅間大神の大山)が大噴火し約48キロ四方を焼き、溶岩が甲斐国界を越え本栖湖を埋めた。…
富士吉田市内などに住む園児が描いた富士山の絵画展「ぼくのわたしの富士山」が8月末まで、富士吉田・富士急行線富士山駅の駅ビル「Q-STA」で開かれている=写真。 市内の保育園や幼稚園など14施設の園児の作品約650点が…
富士山は紀元前301年の庚申(かのえさる)の年に姿を現したとされ、富士山の誕生年とする伝説があり、60年に一度の庚申の年を「御縁年」と呼び祝っている。 おめでたいことなのでこの「御縁年」に登山をすると、1回が33回に…
西桂、4年ぶり開催 西桂町の西桂中グラウンドで15日、「三ツ峠ふるさと夏まつり2022」(同実行委主催)が開かれた。4年ぶりの開催となり、会場は町民らでにぎわった。 町内約30の飲食店や事業者が出店。ヨーヨー釣りや射…
「下吉田駅ブルートレインテラス」は、富士急行線下吉田駅(山梨県富士吉田市新倉840)に2011年4月29日に開園。2010年に富士急行がJR東日本から購入した、かつてブルートレインの愛称で親しまれた寝台特急「富士」と同…
富士河口湖町観光連盟は14日、同町船津の大池公園で「富士山ふっこう納涼祭」を開いた。 コロナ禍で経営が厳しい観光業者を支援しようと、お盆の時期に開催し、今年で3回目。竹馬やけん玉といった昔の遊びが楽しめるコーナーが並…
2001年12月、山梨県富士河口湖町(当時は河口湖町)が、2月23日を「2(ふ)2(じ)3(さん)」の日=富士山の日」とする条例を制定した。富士山について理解を深め、景観保護活動などを促進させるのが目的。翌2002年2…
(ふじさんをめざしたB29) 太平洋戦争の末期、日本の都市は米軍のボーイングB29爆撃機や艦載機グラマンF6Fによる銃爆撃を受け、壊滅状態に陥った。特に東京空襲を目指したB29は、サイパン島を飛び立ち富士山を目標に飛来…
ピアノ繊細に、大胆に 富士山の麓でさまざまな演奏会を展開する「富士山河口湖音楽祭」が11日、開幕した。初日はフォルテピアノ奏者川口成彦さんが富士河口湖・河口湖円形ホールで演奏を披露し、聴衆を楽しませた。 川口さんはシ…
富士山の麓・山梨県富士吉田市にある吉田高は、地域の生活に根差した富士山について学ぼうと、独自に「富士山学」に取り組んでいる。学習指導要領の改訂で「学校設定教科・科目」として学校単位での教科開設が可能になったことを受けて…
醸造所と宿が連携 やまなし観光推進機構は9日、甲州市のワイナリーと富士河口湖町の宿泊施設が連携して新たな魅力を創出する「富士山×ワイン高付加価値推進プロジェクト委員会」を発足させた。 委員会は、甲州市勝沼町の4ワイナ…
富士山が紙幣の図柄に取り上げられたのは、1938年発行の五拾銭政府紙幣、日本銀行券では1951年と1969年発行の旧五百円札、1984年発行の旧五千円札、2004年の新千円札の計5種類。うち4種類が山梨県側の富士山だ。…
溶岩流 立体模型で実験 富士吉田市の県富士山科学研究所は6日、富士山や周辺地域の自然環境などを紹介する「富士山研まつり2022」を開いた。新型コロナウイルス感染拡大を受け、20、21年はオンラインで開催していて、現地で…
富士吉田市は9月4日、富士山噴火を想定した住民の徒歩避難訓練を初実施する。山梨、静岡、神奈川3県などでつくる富士山火山防災対策協議会が3月に示した「一般住民は原則徒歩避難」という中間報告を踏まえた対応。富士河口湖町も8…
富士山8合目以上の土地は国のものか、それとも富士山本宮浅間神社(静岡県富士宮市)のものか―。日本のシンボル、富士山頂の所有権をめぐっては過去、法廷闘争にまで発展した。 明治政府は、全国の浅間大社の総本宮、富士山本宮浅…
渡辺さん「支度所」歴史継承へ 富士登山者を受け入れるカフェが半世紀ぶりに復活-。富士吉田市上吉田の北口本宮冨士浅間神社前に渡辺儀訓さん(64)が「清涼カフェさくら」をオープンし、今夏から本格稼働させた。渡辺さんの祖母は…
2001年7月、当時の南都留郡河口湖町、勝山村、足和田村の3町村が、「法定外目的税」の全国第1号として導入した『河口湖の遊漁税』。「法定外目的税」は、2000年4月の地方分権整備法施行に伴って新設された。 遊漁税は、…
「先人の信仰 後世に」 東京都江東区を本拠地にする富士講「舎す御水講」のメンバーが、4年ぶりに富士登山に挑んだ。新型コロナウイルスの影響などで登山を取りやめていたが、「先人から受け継いできた信仰の形を絶やしたくない」と…
富士山には豪雨時を除いて表流水はない。降水量は年間約22億トンにも上るとみられるが、その内約20%は蒸発し、約80%は地下水として地下に染みこんでいると考えられている。その量は平均すると1日約470万トンが地下水になる…
富士吉田市の堀内茂市長が富士山の5~8合目の救護所や山小屋を現地視察した。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、感染対策などを確認し、「万全な対応を続けて、登山シーズンを過ごしてもらいたい」と語った。 堀内市長は2日…
(「ごうめ」のいみ) 富士山NET―「合目」の意味 富士山頂までちょうど半道中の5合目。登山シーズンは大勢の登山客でにぎわう 諸説がありハッキリしたことは分からないが、「富士の研究」(富士山本宮浅間神社社務所刊)による…
富士河口湖で開所式 宿泊施設の運営などを手掛ける「大伴リゾート」(富士河口湖町河口)は8日、富士河口湖町河口で「seven cedars winery(セブンシダーズワイナリー)」の開所式を行った。11日に醸造を始める…
国土地理院が公表している富士山の高さは3776メートル。山頂の火口を囲む火口壁に8つのピークがあるが、その中で南西部に位置する最も高い剣ケ峰の高さがそれに当たる。 厳密に言うと、剣ケ峰にある気象庁の富士…
富士北麓の夏の風物詩「河口湖湖上祭」(富士河口湖町、町観光連盟、河口湖観光協会主催)が5日、富士河口湖町で開かれ、約1万発の花火が夜空を彩った。 新型コロナウイルス感染拡大で中止が続き、3年ぶりの開催。多くの観客が、…
(ふじさんちょうのかぜやきおんで、もっともすごかったきろく) 富士山の気象で最も特徴的なのは風の強さ。旧富士山測候所による観測データ(1973年から2000年)の平均でみると、最大風速10メートル以上が年間313.4日…
避暑地として知られる山中湖で2日、観測史上最高となる33.6度を記録した。甲府地方気象台によると、連日の暑さで朝から気温が高く、上空に温かい西風が吹き込むなど複数の要因が重なり、気温が上昇したとみられる。涼を求めて県外…
(ふじさんちょうのきしょうかんそくはいつから) 公設の通年観測は1932(昭和7)年7月1日からとなる。2002(平成14)年の7月1日で70年となる。外輪山南東の東安河原に「中央気象台臨時富士山頂観測所」が設置された…
最大90センチ、村 影響調査へ 山中湖村は、山中湖の湖底の環境現況調査結果を公表した。湖底に泥が堆積している場所があり、村は今後、泥の堆積の経緯や環境への影響を調べる方針。 村村民生活環境産業課によると、保養所などを…
「頭を雲の上に出し、雷様を下に聞く・・・」ではじまる歌「ふじの山」。この歌では、雷様を下に聞くという表現で富士山の高さを称えているが、気象学的には下の時もあれば、横や上の時もあるというのが妥当なところだ。…
7月4万719人 コロナ前の7割 富士吉田市は1日、富士山吉田口登山道の7月の登山者数は4万719人だったと発表した。昨年同期の約1.8倍だが、新型コロナウイルス禍前の2019年同期の約7割。現在も感染が拡大しているこ…
富士山頂の雨は、落下してくる雨粒と、風に吹かれて横から吹き付ける雨粒とが入り乱れている。いわゆる横なぐりの雨である。平地でも横なぐりの雨が時には降るが、降水量の観測は上から落ちてくる雨粒を捕らえれば、ほぼ全体を把握でき…
山中湖報湖祭が1日、山中湖村で開かれ、過去最大規模となる約2万発の花火が夏の夜空と湖面を彩った。 山中、旭日丘地区の2カ所から打ち上げられた花火が、色とりどりの大輪を咲かせ、湖岸の観光客らから歓声が上がった。新型コロ…
河口湖測候所の50年報「河口湖の気候」によると「河口湖における雷鳴だけの観測で付近の雷の発生、移動状況を集約すると、周辺で発生した雷は河口湖周辺に集まり、その後東へ抜けるものが多い」という分析結果が紹介されている。 …
河口湖駅発着 8月末まで 富士山静岡空港(静岡県牧之原市)と富士急モビリティ(同県御殿場市)は、富士山静岡空港と富士急行線河口湖駅をつなぐ高速バスの運行を始めた。8月末までの期間限定の運行で、1日1往復。 「富士山静…
雪代(ゆきしろ)―。富士山麓で聞くこの言葉は、雪国での出来事を連想させる。積雪時に新雪層だけが崩れる表層雪崩と違い、雪代は春先、気温が上昇して雪の溶解が進んだ時に大量の雨が降り、スラッシュ雪崩を起こすことを言う。雪は表…
第75回富士登山競走(富士吉田市主催、山梨日日新聞社・山梨放送、富士吉田スポーツ協会など共催)が29日、世界文化遺産・富士山で開かれた。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となり、ランナーは日本一の山岳コースを駆け…
セントエルモの火とは、地上の突出物から発生する連続的な発光放電現象。避雷針、船のマストなどのほか、山上の突出物などに現れる。雷が近づいてくる時や、吹雪の時に発生する。昼間はシュウ、シュウと音がしたり、頭髪が逆立つので知…
「夕焼けは晴れ、朝焼けは雨」「太陽や月がかさをかぶると雨」「星がまたたけば風が強くなる兆し」-。昔から言い伝えられている天気を占うことわざは、今も各地にたくさん残っている。昔の人は空の様々な変化を注意深く観察し、天気を…
河口湖音楽と森の美術館が配布 富士河口湖町河口の「河口湖音楽と森の美術館」は、県民限定で、入館料が無料になる「年間フリーパス」の配布を始めた。8月29日まで受け付けている。 美術館が9月で開館23周年を迎えることから…
1966(昭和41)年3月5日、羽田発、香港経由、ロンドン行きのBOAC(英国海外航空)機が、富士山の南東で墜落、機体がバラバラになり乗客乗務員全員が死亡した航空事故が発生した。目撃談によれば、それまで何事もなく順調に…
西桂町民ら90人が参加 西桂町は30日、「富士山環境美化クリーン作戦2022」に合わせ、町内の三ツ峠登山道周辺などで清掃作業を行った。 町民ら約90人が参加。三ツ峠登山道や三ツ峠グリーンセンター、保育所周辺などで8班…
冬季、シベリア気団からの北または北西の風が日本海を渡って吹いてくる。これが日本の中部山岳にぶつかるが、日本海を渡る際に多量の水分の供給を受けるため湿った風となり、山岳地帯を上昇するに従って大規模な雲を作り日本海側に悪天…
夏の観光シーズンを前に、ボート業者らでつくる富士五湖観光船協会山中湖支部(流石洋一支部長)などは、山中湖で、水難事故の救助訓練をした=写真。 支部のメンバーや富士五湖消防本部、富士吉田署などから約30人が参加。ボート…