富士山8合5勺の山小屋「御来光館」の前でカメラを構えていると、雲間から朝日が顔をのぞかせた。日時は4日午前4時50分ごろ。目のさえるような幻想的で美しい瞬間に立ち会えたことを登山客と喜び合った。 昨年に引き続き、富士山…
富士山を訪れる観光客や登山者の利便性の向上と、富士北麓地域の周遊観光の拠点などを目的とした新たな大型駐車場「山梨県立富士北麓駐車場」。山梨県が富士吉田市上吉田の東富士五湖道路・富士吉田インターチェンジ(IC)東側の県有…
富士山臨時支局 ルポ 8合目救護所“命のとりで”に 弾丸登山の怖さ実感
富士山8合目富士吉田救護所は、山小屋「太子館」に隣接し、低体温症や高山病など体調不良を訴えたり、けがをしたりした登山者の診察・応急処置を担う。日本で最も高い場所にある“命のとりで”を取材した。 1日午後8時半ごろ、小雨…
富士山を愛し、富士山を舞台にした作品を数多く残した作家新田次郎(1912-1980年)の全作品、年譜、人となりを紹介した「新田次郎文学事典」が刊行された。新田文学、人間の魅力が網羅・凝縮されている。 新田は1932年…
1日午後8時ごろ、富士山8合目の山小屋「太子館」前。夕方まで周囲を覆っていた雲はなくなり、眼下に富士北麓地域の夜景が広がっていた。しばらくすると、山中湖から花火が打ち上がった。標高約3100メートルから、湖面や町を照ら…
マリモはシオグサ科に属する淡水藻。単体は、細い繊維のような糸状体で、いくつもの分枝を持つ。湧き水などに揺られて絡まり合うことで、球状の集合体を形成する。湖水に差し込む光を取り込み、光合成をして成長する。北海道・阿寒湖の…
富士山ごみ投棄現状知って ユーモアイラストで問題提起 道の駅なるさわ
富士山のごみ投棄について考えてもらおうと「ふじさんゼロゴミアクション ユーモアイラスト展」が20日まで、鳴沢村の道の駅なるさわで開かれている。尿入りペットボトルの投棄問題などをテーマにしたイラスト21点が展示されている…
フジアザミは日本に自生しているアザミの中で、葉の長さや花の大きさが最大級。キク科の多年草で、和名は「富士薊」。名前の通り富士山周辺に多い。富士山では御中道付近の砂れき地でよく見掛ける。 長さ50センチを超える厚く大き…
富士吉田市とキャップクラウド(東京都)は、同市の富士山駅ビルQ-STA2階に共有作業スペース「ドットワークPlusLab(ラボ)」をオープンした。ITを学べる講座などを開いていく。 昨年7月に同駅ビル内にオープンしたテ…
ハタザオの仲間は多数あるが、フジハタザオは富士山にだけ生育する変種。アブラナ科。5合目・御中道付近の砂礫地に多く見られる。山梨県レッドデータブックで準絶滅危惧種に掲載。 草丈が10センチ前後と低く、茎の上部に咲く花は…
富士吉田市内などに住む園児が描いた富士山の絵画展「ぼくのわたしの富士山」が31日まで、富士吉田・富士急行線富士山駅の駅ビル「Q-STA」で開かれている=写真。 富士吉田市や西桂町の保育園や幼稚園など12施設の園児の作品…
富士山は山麓から中腹部にかけてチョウの宝庫である。特に絶滅危惧種に指定されているヒメシジミなど生息している貴重な場所だ。 県環境科学研究所によると、標高3000メートルを超える日本一高い富士山だが、そこを代表するチョ…
富士五湖の花火大会を締めくくる「河口湖湖上祭」(富士河口湖町・町観光連盟・河口湖観光協会主催、河口湖商工会後援)が5日、開かれ、約1万発の花火が夜空と湖面を彩った。 大輪のスターマインや早打ち花火、くじゃく花火などが打…
公益財団法人富士山をきれいにする会(野口英一理事長)は5日、「富士山環境美化前期クリーン作戦2023」を実施した。県内外の43団体と個人の計約900人が参加し、世界文化遺産登録10年を迎えた富士山の環境美化に取り組んだ…
日本一高い富士山をはじめ、箱根や複雑な海岸線の伊豆半島、伊豆七島を含む『富士箱根伊豆国立公園』。山岳や森林、湖沼、海岸、島など多様な景観を広げる。1936(昭和11)年2月に富士箱根国立公園としてスタートしてから、20…
富士吉田市内の中学生が、下吉田地区の名所や飲食店などを紹介する町歩きマップの製作に取り組んだ。生徒は地元住民から話を聞きながら地区内を歩き、各スポットの紹介や感じたことを手書きのイラストと文章で表現。気づいたことや感想…
1969(昭和44)年、厚生省(現厚生労働省)が明治100年記念事業として着工した「東海自然歩道」は、東京都八王子市の「明治の森高尾国定公園」から大阪府箕面市の「明治の森箕面国定公園」までの総延長1697.2キロの自然…
富士山の吉田口登山道に点在する山小屋は、オリジナルデザインの焼き印を用意している。多くの登山客が金剛杖を持ち込んでいる。 8合目の山小屋「蓬莱館」は、小屋が位置する標高(3150メートル)、小屋から山頂に向かって左側の…
山梨県水産技術センターによる富士五湖の放流の振り出しをみると、山中湖への放流は利根川産のコイが最も古く1800年代。1919年に霞ケ浦産のワカサギ、27年桑名(三重)産、28年瀬田(滋賀)産のシジミが記録されている。河…
富士山臨時支局 日本一高い所の郵便局 登山の思い出、ポストへ
富士山頂郵便局が期間限定で開設されている。2日はポストカードを投かんする登山者らでにぎわった。 日本で一番高いところにある郵便局として親しまれてきた。国際郵便を含む郵便物を引き受けるほか、オリジナルの切手や登山証明書を…
山梨県富士河口湖町の河口湖東部・産屋ケ崎から南岸の梨宮公園にかけて南北に架かる「河口湖大橋」。山梨県企業局が1600メートルの有料道路(現在は無料化)として建設。橋の部分(橋長)は500メートル、2車線。 国道137…
富士河口湖町の富岳風穴で、出入り口が「緑のハート」に見える場所がある。ひんやりとした空気に包まれながら、観光客が写真に収めている。 風穴内に続く階段から出入り口を見上げると、角度によって青木ケ原樹海の木々の緑がハート形…
山梨県富士河口湖町精進では、台風などによる大雨の影響で精進湖が増水すると、幻の湖、通称「赤池」が出現することがある。精進湖の約1キロ東にあり、大きさは長軸約100メートル、短軸20-30メートル、深さ約7メートルで通常…
山梨日日新聞は、富士山臨時支局を開設しました。記者が8合目の山小屋を拠点に取材します。静岡新聞と連携し、夏真っ盛りの霊峰や登山者の様子をお伝えします。 山梨、静岡両県などでつくる富士山世界文化遺産協議会は、富士山保全…
富士山の湧き水を畑に引き込み、稲作のように水の中で栽培するのが特徴の「水ネギ」。4~5月に植え、約10カ月をかけ冬場(12月~2月)に収穫する。 富士北麓地域では江戸時代から栽培されていたと伝わる。葉や根まで食べられ…
富士五湖地域の花火大会の幕開けとなる山中湖報湖祭が1日、山中湖村で開かれ、鮮やかな花火が夜空と湖面を彩った。 山中、平野の両地区で計2万発の花火が打ち上げられた。県内外から訪れた観客が花火が上がるたびに歓声を上げていた…
岡田紅陽[1895(明治28)-1972(昭和47年)]は、新潟県十日町市に衆議院議員・岡田龍松の三男として生まれた。本名は賢次郎。 1914(大正3)年、早大予科に入学し友人からカメラを借りて富士山の写真を撮ったの…
富士山頂人数を規制 県方針、混雑時県警と お盆期間中に実施へ
山梨県は、富士山頂付近の吉田口登山道が登山者で混雑した場合、県警と合同で登山者の進行を一時的に規制する方針を決めた。8合目付近で警察官が登山者に停止を求め、頂上の混雑が緩和されたら解除する仕組みを検討している。7月の登…
葛飾北斎(1760-1849年)は、江戸本所割下水の生まれ。本名は鉄蔵、幼名は時太郎と名乗ったが、北斎は生涯に30回雅号を変え、93回もの引っ越しをしている。 19歳の時に、勝川春章に弟子入りし、翌年から勝川春朗の号…
インバウンド(訪日客)向けの観光事業などを手がけるJバウンド(甲府市下石田2丁目、清水栄一社長)は、富士急行線河口湖駅前の「ふじさんプラザ」で電動キックボードのレンタル事業を始めた。改正道交法が1日に施行され、一部の電…
「富士塚」は、富士山信仰の一環で造られた富士山を模した人造の山で、高さ数メートル~十数メートル。人々は古くからこの塚を礼拝の対象としてきた。 江戸時代、富士山を信仰し登拝するグループ「富士講」により、関東地方を中心に…
9月に開催する「Mt.富士トライアスロン富士河口湖2023」(富士河口湖町、日本トライアスロン連合、山梨日日新聞社、山梨放送主催)実行委は30日、同町の八木崎公園などでコースの安全や設営方法などを確認。「安全にレースに…
山梨県富士吉田市上吉田5616。吉田口登山道の2合目を過ぎた辺りから細尾野林道に入り、1キロほど東南に登った場所にある「富士山遥拝所女人天上」。山が「神仏の宿る場所」として信仰の対象だった時代の名残で、富士山に女性が登…